the INGLENOOK

炉辺を囲むように。

2017-01-01から1年間の記事一覧

030:瀧が語り、三葉が語らないこと。

年末はインフルにかかって二日分のバイトをふいにしたけど、立ってるのも横になってるのも辛い、そんな状態だった僕は、ベッドの中でスマホをいじり、YouTubeで『君の名は。』をレンタルした。 2016年は邦画が豊作だったといわれる。確かに『シンゴジラ』に…

029:「野生展」と20年後の「2010年代論」

10月27日の金曜日、「野生展:飼いならされない思考と感覚」に行ってきた。すごく大好物なテーマだし、中沢新一先生がディレクターとして参加されている。また以前僕の英会話の先生だった方の、建築士をされている奥様(建築設計事務所・teco)が会場構成と…

028:思考は「聞く」から -ノートテイキングの重要性-

何とも啓発的なタイトルをつけたものである。ともかく英語、社会、国語の三科目を中学生に教えていると、できる子/できない子の違いは「聞き方」に現れているように感じる。今回はそれについて述べていきたい。 巷では「批判的思考力」とか、「コミュニケー…

027:学生寮に暖炉があれば絶対無敵

Lumos! 以前のそれを覚えている方がいるかどうかは分からないが、ブログのタイトルを変えた。「theINGLENOOK」。炉辺・炉端など、総じて「火を囲む場所」を意味する英語である。具体的には、野外での焚火の周り、というより、暖炉の周り、という意味合いらし…

026:ファンタジー、方向音痴、柏の葉

皆さん、地図はお好きですかな? 今回は地図について書いてみたい。前回の記事(025:「ブラタモリ」、僕は好きだけどみんなはどう? - FESTINA LENTE the 2nd)の後半に、本当はここで書く内容を温めていたのだが、前半と巧く繋がらないばかりか、冗長に…

025:「ブラタモリ」、僕は好きだけどみんなはどう?

1. ブラタモリ、なぜおもしろい? 別府を離れる少し前のこと。youmeタウンの回転寿司屋でガリを皿によそいながら、彼女は僕にこう言った。 鶴瓶さんの番組はおもしろくない。ブラタモリの方がおもしろい。 鶴瓶さんの番組とは「鶴瓶の家族に乾杯」である。ど…

024:「グロー軽」による台北弾丸旅行:卒論生LAAST

APU新入生の有志が参加できる海外プログラム、FIRST。 それに対抗するかたちで、ある企画が立ち上がった。 その名も、LAAST。 メンツはゼミの卒論生4人。 どんふぁん(僕)、2ちゃんねらー(男子)、 パステル(女子)、「びっち」(女子)。 FIRSTとの相違…

023:卒業論文を一旦書き終えて思うこと

「それ、何の役に立つの?」 他人に訊ねられるか、あるいは自問するか、 いずれにせよこの言葉はもはや呪詛である。 呪詛、じゅそ、ジュソ。 昨年話題になったドラマ『逃げ恥』の、 ゆりちゃんの台詞が印象的だったから、 ここでも「呪い」という表現を使い…